入会が決まると、必ず聞かれる質問があります。「道具は何を買えばいいですか」。結論から書くと、最初は買わなくて大丈夫です。そのうえで、揃えたくなったときの選び方を書いておきます。
まず、買わなくていい理由
教室には貸し出し用の道具があります。夜のおとなクラスはレンタル込みです。最初の一、二か月は教室の道具で書いて、手の大きさや書きたい字の太さが分かってから選ぶほうが、結局むだがありません。
書道セットを先に買って、筆が合わずに買い直す——という順番が、いちばんもったいないのです。
筆:最初の一本は「中くらい」
選ぶ段になったら、太さは中筆、毛は兼毫(けんごう)と呼ばれる、かたい毛とやわらかい毛を混ぜたものをお勧めしています。値段の目安は二千円前後。高い筆は、手が育ってからのほうが違いが分かります。
こどもには、学校の書写で使う太さに合わせた一本を。教室でいつでも相談してください。実物を持って文具店に行けるよう、メモをお渡しします。
墨と硯:磨る墨を、一本だけ
墨汁でも稽古はできます。ただ、当教室では毛筆の日に墨を磨る時間を取っているので、固形墨を一本だけ持っておくことをお勧めします。煤(すす)の種類で色味が変わりますが、最初は油煙墨(ゆえんぼく)で十分です。
硯は、家にあるもので構いません。なければ、これも教室の物を使ってください。
紙:練習用と清書用を分ける
練習は安い半紙でたくさん書き、清書は少しよい紙に一枚。この分け方だけ覚えておけば大丈夫です。教室でまとめて仕入れているので、分けてお渡しもできます。
道具のことは、稽古の合間にいつでも聞いてください。体験稽古は手ぶらでどうぞ。
